話が暗いと聞いて気になっていた、クロゲのパニシング:グレイレイヴン(通称パニグレ)をプレイしてみた。
結論から言うと、見事にハマってしまった。え?これマイナーゲーにしておくのもったいなすぎでは??もっと広まれ!!!

※今回、リサイズをミスったため画像サイズがバラバラ😇


【ストーリー】
これがとても良く、個人的には鳴潮より好きかもしれない。確かに暗いので人を選ぶかもしれないが、胸熱シーンや泣けるシーンも多く、設定も作り込まれている。
序盤は一話完結の任務が続くが、どんどんスケールが大きくなり、章も長くなっていき、メインストーリーでも特定のキャラが主役のドラマが展開される

世界観は多少ややこしい所はあるものの、鳴潮と同じく繰り返し使われる用語は限られているし、元から存在するSFやコンピューター関連の用語もそのまま使われているため、理解しやすい。構造体の設定に関しては攻殻をパク……参考にしたであろう部分が多いが、義体ほど人間に近くない構造なのに体重が人間と同じくらいで、脳にある情報はすべてデータのような扱いとなっており、脳をはじめ体に人間部分がないといった違いがあり、サイボーグというよりアンドロイドに近いかもしれない。まだ理解しきれていなかったり知らなかったりする部分も多いのだが。

メインストーリーはノーマルモードをクリアするとハードモードが開放され、そちらは主に敵サイドの目線で話が進んでいく。また、メインストーリーで説明不足だった部分は幕間などのサブストーリーで補完されており、裏でこういうことがあったのか、なるほどこういうことだったのか、と繋がっていくのがとても面白い。
ボイスがない分制作コストが安く済むというのもあるのか、ストーリーの数が多く内容も濃く、キャラ一人一人の掘り下げも深い。キャラの過去ストーリー・好感度ストーリーの他、イベントでデートシナリオがあったりもして、公式からの供給が豊富である
とうらぶのような「主人公はあなたです」形式であり、主人公のキャラデザがないため、夢でない主人公カプ派は妄想力が試されるが、そこはキモオタ以外にはどうでも良いことだ。byそこに苦労しているキモオタ

あと個人的に良いと思ったのは、主人公(指揮官)までもがひどい目に遭うことだ。構造体ではなくただの人間であり、少年漫画のように人間離れした戦闘をこなせるわけでも、周囲が完璧に守れるわけでもないため、監禁のうえ拷問されるわその後また拉致されるわ重傷で死にかけるわ休暇中に心停止するわと散々である。まだ全体の半分も読めていないストーリーの中だけでこの有様である。 耳を塞ぐことでしか騒音をシャットアウトできなかったり、構造体の操縦する飛行機で主人公だけにGがかかって吐きそうになったり気を失ったりと、ところどころに人間であることを確認させられる描写があり、安全な場所から命令を下すだけの存在ではなく、構造体たちと共に命がけで戦っていることがわかるのがとても良い。

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【システム】
・ADVパートは復数のイラストレーターによる動かない2Dの立ち絵+テキスト+時々イベントCGという形式で、どうしても時代を感じるが、すぐに慣れる。

・アクションパートはオープンワールドではなくステージクリア型のため、コツコツ進めやすい。そしてサービス開始から何年も経っていることもあり、やることがかなり多く、飽きない。ミニゲームもパズル・シューティング・カードゲームなど豊富で、開催中のトムジェリゲームも面白い。

・キャラの育成はそこそこ大変で、強キャラを手に入れればそれで良いというわけではない。6年の歴史の中で育成要素が次々に追加されたためと思われる。ある程度まではすぐ行けるが、育てきるのには時間も労力も必要なため、気に入ったキャラを優先的に育てた方が良さそうだ。やたら配布が多いので心配されているが、コンテンツによっては複数の編成が必要になるため、単騎で十分だぜ!という変態以外は、それだけでやっていくのは難しい。私は地道にやるのが好きで、その方がキャラが強くなっていくのを実感できるので良いのだが。

・戦闘の爽快感は鳴潮に勝るとも劣らない。スピード感はこちらの方が上で、操作は鳴潮より忙しく難易度が高いが、その分攻撃のバリエーションややり込み要素が豊富だ。

・デイリーは鳴潮と同じく5~10分で終わる(イベントのデイリーがある場合はもっとかかるが、毎日やらなくてもコンプできる)。

・一点、PC版に関しては、元々スマホでプレイするのを前提として作られたものを無理矢理移植していると思われ、コントローラーだけでは不便な点が多々あるのが残念だ。

・宿舎という名のハウジングシステムがあり、部屋を作って飾り付けたり、キャラを割り当てたりできる。そこで得た報酬で衣装や好感度に関するアイテムが入手できる。最後の2枚は宿舎ではなくクラブルームのようなものだが、あまりにも鳴潮のブラックショア+アヴィノレームな空間なので激写してしまった。


【グラフィック】
上記の通り、6年前(日本リリースは5年前)のゲームなので3Dの質はそれなりだが、どんどん綺麗になっており、最新のキャラは鳴潮のβ版くらいのクオリティである。ゲームを始めたての頃は初期キャラばかりを使うことになるため、どうしても荒さが気になるが、これもそのうち慣れる。戦闘パートは派手派手エフェクトヤッフーなので、3Dの粗さは気にならない。背景もステージを進めるにつれて綺麗になっていく。
ADVパートは立ち絵のバリエーションが少ないこともあり、イベントCGが出てきた時はテンションが上がる。


【キャラ】
・癖のあるキャラが割と多く、聖人だらけなのは某国ゲームの傾向かと思ったがそういうわけではないらしい(ごめんなさい)。しかし、そうなった理由がちゃんと各キャラのエピソードで明かされているため、感情移入しやすい。

・つよつよな女性キャラが多くて大変良い。

・キャラの「精神年齢」というのは恐らく構造体となった年齢で、そのまま歳を取っていた場合は恐らく平均40代程度である。鳴潮では主人公が長寿だが、こちらは主人公が先に死ぬ設定となっている。

・クロゲの癖に確信を持てた。白(銀?)/黒/赤髪・体が機械であることを隠さないデザイン・角・オッドアイ・片目侵食・狂気・刀・鎌・他いかつい武器など、中二要素満載である。あとツインテール愛がすごい。鳴潮でも最近その辺りが顕著になってきた。

・ただ、昔の絵ではキャラの描き分けが明確だったのだが、最近の絵はみんな同じ顔で、特に男性キャラは区別がつきにくい。綺麗であれば良いというものでもないな……と思ったりした。

・ビアンカは見た目も声もFateのセイバー、ティファ(敵)は黒桜では……?ガブリエルに至っては完全にハサンである。鳴潮のカルロッタといい、運営はFate好きに違いない。

・私は自分がおばはんなせいか、優秀なキャラが若者ばかりで年配者が揃いも揃って無能といったラノベ的世界観が好きではないのだが、パニグレにはしごできのイケオジイケオバがちゃんといる。というかその人たちが主人公やプレイアブルキャラの上司にあたる。鳴潮には今のところ無能しかいない気がするぞ淵武いるけど影薄いぞ。


【推し紹介】
カムかわいいよカム。スラム街(?)から拾われたピュアな少年が散々な目に遭って闇堕ちして狂犬扱いになるも今度は主人公に拾われて手懐けられてちょっと困ったわんこくらいになるの最高だよ。
配布キャラ(2025年5月現在)のため、ぜひ一人でも多くの方に入手して堪能していただきたい。

キャラストーリー超ネタバレ注意ギャラリー(クリック・タップで開閉)

あとアシモフも好きだ。名前は恐らくロボット工学三原則の人から来ていると思われるが、ファーストネームは謎である。


【おまけ:イケメンズ紹介】

当然のごとく男キャラの方が少ないが、鳴潮にはまだいないタイプのイケメンが色々いる。リー(超刻)だけは見た目・キャラ・必殺技エフェクトが鳴潮の相里っぽい。
ノアンというキャラもいるが、まだお目にかかれておらず詳細を把握していないため、そのうち追記する。
それにしてもクロムの愛はいつも重い。最初から重かった気がする。SUKI。

シナリオを見逃したバンジ以外はデートイベントより。


クロムからバンジまではストライクホークという部隊で、キャラストのクロナイを彷彿とさせるが、クロナイの方が個性が強い。
短髪マッチョでしかもボクサーなキャラもいるじゃん!!!と思ったが、カムに全部持っていかれてしまったすまない。とはいえ、まだがっつり出番のある所まで進められていないので、今後推しに変化がある可能性はある。

ランチャーのお知らせが仕事をしていないため怖いところはあるが、先々の予定は組まれているようなので、まだ安定していると思いたい。
もし運営が難しくなっても、売り切りやリメイクなどで末永く生き残ってほしいゲームである。

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